近年、その無骨さと荒っぽさが人気を博しているメキシカンリング。今回はそのメキシカンリングの歴史について、独自の考察で迫ってまいります。
<Mexican Ring -Big Skull Shiny->
※Country Gentlemanでは、上の写真を含めた選りすぐりのメキシカンリング(バイカーリング)を数多く取り揃えております。よろしければぜひご覧ください。いずれも1点限りの限定商品となります。
メキシカンリングの知られざる歴史

メキシカンリングが好きな方であれば、このリングは元々はメキシコの職人がスーベニア(旅行者のための土産物)として作られた指輪であったことは既にご存知かと思います。
その背景をさらに深く調べてみると、実はメキシコ革命がメキシカンリングに関係していたことがわかります。
今から約100年以上前の1910年ごろから始まったメキシコ革命により、国内の政治は非常に不安定なものとなり多くの政治家が入れ替わり、そして多くの血が流れました。
そのため、国内で流通していたメキシコペソの価値はかなり下がってしまいました。

この国内の不安定さとペソの価値の暴落こそが、メキシカンリングを生み出す要因の一つとなったと考えられています。
国内での仕事が少なくなった職人は、価値がほとんどなくなったペソの硬貨を溶かし、そのニッケルや真鍮の塊から指輪を作り、売り始めたのです。
そのメキシカンリングの普及に一役買ったとされるのが、1940年ごろのアメリカンバイカー(アメリカのバイク乗り)たちです。

1940年頃から、バイカーチームの中ではアメリカとメキシコの国境近くにツーリングに行くのが流行し始めました。その際に立ち寄った店で、メキシカンリングを見つけた彼らはそのゴツさと作りの粗さを気に入り、自分のためや友人へのお土産として、メキシカンリングを買い求め始めたのです。
このような流れで当時多くのバイカーがメキシカンリングを身に付けることになり、いつしかメキシカンリングは”バイカーリング”とも呼ばれるようになっていきました。
また一説には、当時のバイカーチームは荒っぽい人たちが多く所属しており、真鍮製のメリケンサックを持ち歩いていました。しかしその所持が禁じられ、それに代わるものとしてこのメキシカンリングが広く受け入れられていった。とも言われています。
メキシカンリングに真鍮製のものが多い理由
