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メキシカンリング(バイカーリングの歴史)

  • 執筆者の写真: Country Gentleman
    Country Gentleman
  • 2018年4月4日
  • 読了時間: 4分

更新日:2020年1月3日


近年、その無骨さと荒っぽさが人気を博しているメキシカンリング。今回はそのメキシカンリングの歴史について、独自の考察で迫ってまいります。


※Country Gentlemanでは、上の写真を含めた選りすぐりのメキシカンリング(バイカーリング)を数多く取り揃えております。よろしければぜひご覧ください。いずれも1点限りの限定商品となります。

 

メキシカンリングの知られざる歴史

真鍮製のメキシカンリング

メキシカンリングが好きな方であれば、このリングは元々はメキシコの職人がスーベニア(旅行者のための土産物)として作られた指輪であったことは既にご存知かと思います。

その背景をさらに深く調べてみると、実はメキシコ革命がメキシカンリングに関係していたことがわかります。

今から約100年以上前の1910年ごろから始まったメキシコ革命により、国内の政治は非常に不安定なものとなり多くの政治家が入れ替わり、そして多くの血が流れました。

そのため、国内で流通していたメキシコペソの価値はかなり下がってしまいました。

メキシコのペソ硬貨

この国内の不安定さとペソの価値の暴落こそが、メキシカンリングを生み出す要因の一つとなったと考えられています。

国内での仕事が少なくなった職人は、価値がほとんどなくなったペソの硬貨を溶かし、そのニッケルや真鍮の塊から指輪を作り、売り始めたのです。

そのメキシカンリングの普及に一役買ったとされるのが、1940年ごろのアメリカンバイカー(アメリカのバイク乗り)たちです。

バイクに乗る人に人気だったメキシカンリング

1940年頃から、バイカーチームの中ではアメリカとメキシコの国境近くにツーリングに行くのが流行し始めました。その際に立ち寄った店で、メキシカンリングを見つけた彼らはそのゴツさと作りの粗さを気に入り、自分のためや友人へのお土産として、メキシカンリングを買い求め始めたのです。

このような流れで当時多くのバイカーがメキシカンリングを身に付けることになり、いつしかメキシカンリングは”バイカーリング”とも呼ばれるようになっていきました。

また一説には、当時のバイカーチームは荒っぽい人たちが多く所属しており、真鍮製のメリケンサックを持ち歩いていました。しかしその所持が禁じられ、それに代わるものとしてこのメキシカンリングが広く受け入れられていった。とも言われています。

 

メキシカンリングに真鍮製のものが多い理由

バイカーリングとも呼ばれる

1900年代初期のメキシカンリングは、ほとんどが真鍮などの質の悪い金属から制作されています。

その理由が、メキシコのペソの硬貨を溶かしたものであるためでした。その作りもあくまでスーベニアとしてのリングということもあり、芸術品とは程遠い粗野なデザインとなっていました。

しかしそれらの質の悪い金属、簡素なデザインこそが当時の人に諸手を挙げて迎えられ、現在でも多くのコレクターに人気を博す要素となっていたのです。

古くはエルビス・プレスリーもこのメキシカンリングの熱狂的なコレクターであったことが知られており、男らしい指輪の象徴として憧れの的となっています。

現在でも世界中でこのメキシカンリングのデザインを元にリングが制作されていますが、ほとんどの場合、全体・一部分に真鍮が使用されています。

もちろん銀だけで制作されることもありますが、当時の雰囲気や歴史を感じられるように真鍮を使う人はこの歴史を理解している、本格派であるということができます。

 

メキシカンリング(バイカーリング)のラインナップ


ここまで本記事をお読みくださった方であれば、おそらく”自分だけのメキシカンリングが欲しい”と興味を持たれていらっしゃる方なのではないかと、勝手ながら推察致します。


当ブランドCountry Gentlemanでは、このメキシカンリングの歴史を踏襲し、真鍮製で作り上げられた無骨なメキシカンリングの販売を開始致しました。


ここではそのうちのいくつかをご紹介させていただきます。


まずはメキシカンリング(バイカーリング)の代表的なモチーフの一つである、スカル(頭蓋骨)をポイントとしたインパクト大のリングをご紹介致します。


こちらは全てが真鍮製で作られており、重量も厚みもいい意味で現代においてはあまりに無骨であまりに粗野。


しかしそれこそが本来あるべき姿であり、これこそがメキシカンリングの系譜を受け継いだリングであると言えます。


また、こちらは帽子をかぶったスカルのメキシカンリングとなります。


初期のメキシカンリングの主な素材は、真鍮。そして銅のパーツがろう付けされている事がほとんどでした。


こちらのメキシカンリングは、正面に帽子をかぶったスカル、左側には銃弾の薬莢が銅製パーツで飾り付けられております。


いかにもメキシカンリング、そしてバイカーリングらしいこの出で立ちは、身に着ける者に強烈なワンポイントを与えてくれます。


この他にも、様々なデザインのリングをご用意しております。全てが1点ものの限定品となりますので、ぜひこの機会にご覧いただければ幸いです。


メキシカンリング(バイカーリング)のラインナップ>はこちらからご覧いただけます。


Country Gentleman

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