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Whiting Manufacturing Coの歴史

更新日:2021年9月24日


今回新たに販売予定のWhiting Manufacturing Co製”King Edward”ヴィンテージフォークバングル。

過去最高級の絢爛豪華なデザイン、King Edwardのヴィンテージフォークバングル

そのWhiting Manufacturing Coの歴史について、紐解いていきたいと思います。

 

はじまりのとき

Whiting Manufacturing Coの当時の広告の写真。シンプルな中にも彼らの溢れるセンスが垣間見れます。

http://www.silvercollection.it/DICTIONARYADVWHITINGMFGCO.html

Whiting Manufacturing Coのそもそもの期限は、共同創業者であるWilliam Dean WhitingとAlbert C. Tifftによって結成された会社Tifft&Whiting(1840年に創業)から始まりました。

その後Tifftが退職後から同社は何度も社名を変更します。

1853年にはWhiting&Gooding(&Co)、5年後の1858年にはWhiting Fessenden&Cowan、そしてTifftが同社に戻ってきた1859年にはTifft Whiting&Coへ、1864年にはWhiting Cowan&Bowen、最終的に広く知られるようになった社名Whiting Manufacturing Coへ落ち着いたのは、 1866年のことでした。

Whiting Manufacturing Coは、商品を大量に製造することをよしとせず、比較的少ない生産量ながらも手作りで銀製品づくりを進め、その品質の高さとデザイン力でアメリカでも指折りのメーカーとしてその名を轟かせていきました。

 

伝説的デザイナー

特筆すべきはそのデザイン力の高さでした。同社の黄金期を支えた伝説的なデザイナーがCharles Osborneでした。

彼は1871年から1878年、そして10年後の1888年から1915年までWhiting Manufacturing Coのために素晴らしいデザインを提供し続けていました。

実は空白の10年間は、あの世界的な銀製品ブランドであるTiffany and Company(1878年から1987年まで)でデザイナーを勤めていたほど、引く手数多の実力派デザイナーだったのです。

華麗な装飾が幾重にも折り重ねられた最高傑作。

http://www.beverlybremer.com/sterling-silver-pattern/whiting-gorham/king-edward

ちなみにカントリージェントルマンで販売予定のWhiting Manufacturing Co製のKing Edwardは彼の在籍していた1901年に発表されており、当時の彼のデザインセンスの高さに驚かされます。

 

突然の悲劇

そのこだわりの少量生産・高いデザイン性で瞬く間にアメリカの人々の寵愛を受けるようになった同社でしたが、突然の悲劇が彼らを襲います。1875年に起きた火災によって、彼らのマサチューセッツ州ノースアトルボロにある工場が、焼けてしまったのです。

焼け残った物たちは回収され、ニューヨークなどへと移されていきました。

同社はその後その影響をものともせず営業を続けていましたが、1924年にはゴーハムによって買収され、生産はロードアイランド州プロビデンスに移管されました。

最終的に、同社は1926年に Gorhamへ吸収されてしまいました。

 

King Edwardに関して

1901年に発表されたこのKing Edwardですが、情報を探しても明確なデータが発見できなかったため、いくつかの予想をもとにお話しさせて頂くことをお許し下さい。

このパターンが発表された1901年と、King Wdward(エドワード王)という名前、この二つが重なるのが1901年にイギリス王となったエドワード7世です。

日露戦争の際にも多大な協力を惜しまなかったエドワード7世

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%89%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%897%E4%B8%96_(%E3%82%A4%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B9%E7%8E%8B)

即位した年と名前が合致していることから、おそらくエドワード王の即位を記念・もしくはインスピレーションを受けて制作されたのがこのKing Edwardだと思われます。

ちなみにこのエドワード王と日本の関わりは深く、即位後わずか1年の1902年日英同盟を結び、日露同盟の際には様々なサポートをしてくれました。

そんな歴史を背景にもつこのKing Edwardは、1910年から始まる芸術運動のアール・デコから少し前の1901年に発表された、アール・ヌーヴォーの要素を多分に含んだ非常に華やかなデザインが特徴です。

長き時を経て新たなヴィンテージアクセサリーとして生まれ変わったKing Edward

植物の葉や茎などが複雑かつ絶妙な配置で散りばめられ、そのハーモニーはなんとも言えない味わいを醸し出しています。

細部まで手を抜かないデザインのこだわりは、Whiting Manufacturing Coの作品の中でも特にこのKing Edwardにこそ感じることができます。

今回カントリージェントルマンではこのKing Edwardのヴィンテージフォークからバングルを制作しました。

この素材が持つ歴史を身につけることができるヴィンテージアクセサリーとして、ぜひお試し頂きたい作品の一つです。

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