近年、多くのファッショニスタに人気を集めているのが、スプーンリングです。
人気の高まりに伴い、多くのブランドが様々なスプーンリングを制作・販売しています。
今回は、そんなスプーンリングを選ぶ上で”損をしない”、一生モノのスプーンリングの選び方をいくつかお伝えさせていただきます。
当ブランドCountry Gentlemanでは、歴史ある世界的ブランドのアンティーク・ヴィンテージスプーンから、美しいスプーンリングを作り続けており、その豊富な経験から導き出した、至高の選び方をお伝えします。
※今回は一生モノのスプーンリングを選ぶ上でのポイントとなります。クオリティよりもとにかく安いモノをお求めになられたい方には、あまり適さない内容かと存じます。
素材:スターリングシルバーかシルバープレートか
銀食器とは、その名の通り銀でできた食器のことを指しますが、実は銀食器には以下2つの材質があります。
・スターリングシルバー:純度92.5%の銀でできた銀食器
・シルバープレート:銅やニッケルの芯材の表面に銀メッキを施した銀食器
もちろん、表面は銀色に輝いているため見た目は大きくは変わりません。
しかし実際に両方の素材でスプーンリングを作ってきた経験からお話しすれば、控えめに申しましても”スターリングシルバー”製のスプーンリングがおすすめです。
これには以下のような理由がございます。
・シルバープレートは芯材が合金(銅やニッケル)のため、美しい円にし辛く着け心地が悪くなりがち
・シルバープレートは何かにぶつけた拍子にメッキがハゲやすい
・スターリングシルバーは輝きが断然違う
・スターリングシルバーは経年変化の際のくすみが表情豊か
そして、これはあくまで私の主観的・感覚的なお話なのですが、例えば全く同じデザインのヴィンテージスプーンリングが、2つあるとします。
しかし素材は、一つはスターリングシルバー製、もう一つはシルバープレート製のリングです。
これを指につけて比べてみると、表面は同じ銀のはずなのですが肌触りが不思議と違うのです。
これは実際に試された方でなければわからない違いなのですが、確かに肌触りの滑らかさ、そしてスプーンリングから感じる暖かさのようなものが、スターリングシルバー製のスプーンリングからは感じることができるのです。
もちろん、シルバープレート製のスプーンリングにも良いところはあります。それは”とにかく安い”ということです。
こだわりがなく、とにかく安いもので良いという場合には、とりあえずはシルバープレートを選ぶのが良いかと思われます。
磨き:スプーンリングは美しく磨かれているか
これが一番大切なポイントと言えますが、現在市場に出回っているスプーンリングの中には、磨かない状態でただ単に丸められたものが多く存在しています。
(ぜひ一度、実物や画像をしっかり見つめていただきたいと思います。磨かれていないものはにはくすみや、小キズが見受けられます)
(もちろん、美しく磨き上げられた素敵なスプーンリングも市場には数多く存在しており、陰ながら私が尊敬している職人の方もたくさんいらっしゃいます。)
その中で私がオススメするのは、”美しく磨かれた”スプーンリングです。
ここで一つお伝えしたいのですが、スプーンリングの魅力の一つは”経年変化”にあります。
シルバーアクセサリーは、購入し身につけ続けることであなたが過ごした時間とともに経年変化(くすみ)を起こしていきます。
具体的には”硫化”と呼ばれるくすみが発生するのですが、この経過をたどることによりシルバーの魅力は増し、何より愛着も湧いてきます。
すでにくすんでしまっている、または小キズが多数刻まれてしまっているスプーンリングでは、自分とともに時を過ごしてきた、という実感が得られにくいという面があります。
また、スプーンリングにはほとんどの場合、アンティークやヴィンテージのスプーンが使われています。
これらは当時の一流のデザイナーたちがその時々の時流を読み、何より自分たちが思い描く最高のデザインを、スプーンというキャンバスにその情熱の全てを注ぎ込み、生み出されたものです。
彼らはスターリングシルバーの輝きが最大限に活かされるよう、陰影やフォルムを究極まで研ぎ澄ました上でデザインを行いました。つまり銀食器としてのスプーンは、スターリングシルバーでこそ最大限にその輝きを発揮できると言えるのです。
さらに、私は”スプーンを磨く”ということは、そのスプーンをデザインした当代一流のデザイナー達への”最大限の敬意を表する”、そして”新たな時をこれからの持ち主と共に過ごしてほしい”という願いを込めることと同義と捉えております。
スプーンリングの持ち主の方と共に、素晴らしい時を過ごしていただくためにCountry Gentlemanでは、スプーンリング1つあたりに数時間ほどをかけて丁寧に・そして慎重に磨き上げております。
そして、最後に何よりもお伝えしたいことがございます。
くすみや小キズで薄汚れていたアンティーク・ヴィンテージスプーンを丁寧に磨き上げ、最後の一拭きをした後のまばゆいばかりのシルバー本来の美しさ。
私はその輝きを目にするたびに、毎回例外なく息を飲み、何よりその美しさに見惚れております。これは磨かれていないスプーンリングでは、決して味わえないある種の醍醐味のようなものです。
一生モノのスプーンリングを手にしたいと考えていらっしゃるあなたにこそ、その特別な瞬間をぜひ味わっていただきたい、と切に願っております。
形:フォルムに満足できるか
最近では、スプーンリングを手作りでお作りになれる方もいらっしゃるかと思います。
ご自分でこだわりのヴィンテージ・アンティークスプーンを選び、何度も何度も叩くことで自分だけのスプーンリングを作り上げる。
とても素敵なことだと思いますし、実際にそれを楽しまれている方々も多くいらっしゃいます。
しかし重要になってくるのは、「そのフォルムに本当に満足できるか」ということです。
これまでに数え切れないほどのスプーンリングを作ってまいりましたが、「スプーンを丸めるだけ」という作業が、これほどまでに奥が深いものかと、毎度ながら感じております。
リングの素材として作られた訳ではないため、当然と言えば当然なのですが、スプーンリングは素材となるスプーンの形状により、製法も異なれば調整の仕方も変わってまいります。
また、市場に出回るスプーンリングの中には綺麗な丸を描けていない、いかにも手作り感満載の少し残念な作りのスプーンリングが多く見受けられます。(もちろん、素晴らしいクオリティで制作された作品も多数あります。)
毎日身につけることのできる、アンティーク・ヴィンテージのスプーンリングは、肌馴染みの良い完璧に近い丸であることが求められます。
人の身体というものは不思議なもので、身につけた際の些細な違和感、肌馴染みの悪さを、身体はいともたやすく感じ取ります。
であるからこそ、スプーンリングのフォルムはこだわって作られた、美しい円を描く必要があると思うのです。
アフターサービス:「売ったら売りっぱなし」ではないか
スプーンリングの楽しみ方の一つは、たくさんの種類の中からちょうど自分に合うサイズのスプーンリングを見つけ出すことにもあります。
実際に私がアメリカに滞在していた頃、蚤の市やポップアップショップなどで出品されているたくさんのスプーンリングの中から、自分だけのスプーンリングを探し出す姿が、よく見受けられました。
かくいう私も、ニューヨークはマンハッタンにあるチェルシーマート内で開かれていた、地元アーティストが作品を販売するフリーマーケットを訪れた際に、スプーンリングをいくつか購入したことがございます。(おそらく一つ30ドル程度だったように記憶しております)
しかし日本では、スプーンリングはほとんどの場合インターネット上で購入されています。
スプーンリングは元々はただのスプーンであり、それを丸めることでリングに仕立てるためサイズの調整が非常に難しいものです。
そのためインターネットでスプーンリングを購入される際には、必ずサイズの再調整をしてもらえるかを確認する必要があります。
「万が一手元に届いたときにサイズが違ったらどうしよう」、「自分の指は関節が太いから心配だ」
そのような声にも答えてくれるような、しっかりしたアフターサービスがあるブランドから購入されることをお勧め致します。(購入後のアフターサービスがない場所でのご購入は、正直に申し上げてお勧めできません。)
Country Gentlemanのアンティーク・ヴィンテージスプーンリング
当ブランド、Country GentlemanではWallace、Gorhamをはじめとした世界に名だたる一流ブランドのアンティーク・ヴィンテージスプーンから、丁寧に一つ一つ作りあげられたスプーンリングを販売しております。
当ブランドのこだわりとして、
・素材:スターリングシルバー製のアンティーク・ヴィンテージスプーンのみを使用
・磨き:一つのスプーンリングに数時間をかけて丁寧に磨きをかける
・形:徹底的に着け心地にこだわったフォルム
・アフターサービス:購入後1ヶ月以内の再調整を無料で承る
上記にプライドをもって取り組み、文字通り一生を通してずっと身につけていられる、特別なスプーンリングをご提供しております。
Country Gentlemanのヴィンテージ・アンティークスプーンリングはこちらからご覧いただけます。
ぜひ一度お試しをいただければ幸いです。
Country Gentleman
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