シグネットリングはイギリスだけのもの?<世界のシグネットリングをご紹介>

更新日:9月24日

シグネットリングと言えば、イギリス紳士が身につけているもの。


そんな風にイメージされていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。


日本でも、シグネットリングを取り入れたイギリス紳士風のスーツスタイルが紹介されたり、名だたるブランドが独自のシグネットリングを発表したりと、日に日に注目度が高まってきているこのリングですが、


ふと「シグネットリングはイギリスにしかないのであろうか」という考えが頭をもたげました。


そこからシグネットリングにまつわる様々な資料や写真を読み漁り、色々とご紹介したい事柄が増えてまいりました。


そこで今回は、イギリスも含めた様々な国のシグネットリングについて、歴史や実際の画像を参考とながら詳しくご紹介していきたいと思います。

シグネットリングの始まりとは


シグネットリングの起源とされているのは、意外にも古代エジプト紀元前3,500年ごろ)です。


エジプトでは元々このような印が使われていました。

古代エジプトの円筒印章

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Egyptian_cylinder_seal_3_Thinite_period_2900-2700_BCE_Louvre_Museum.jpg


これは”円筒印章”と呼ばれており、最古のものは紀元前3600年頃の地層の中より出土しています。(私がニューヨークに滞在していた際に、メトロポリタン美術館でも同様のものを見た記憶があります。)


黒曜石や半貴石、陶器などで作られることが多く、その中心には穴が開いていることがほとんどで、ネックレスのようにして常に身につけていたということもわかっています。


おそらくはこのような”印”を”持ち歩く”と言うことを考えたときに、ネックレス、そして現在のシグネットリングの形態へと変わっていったのではないかと考えられます。


こちらは紀元前1400年代のアメンホテプ2世の”カルトゥーシュ”のシグネットリング です。

アメンホテプ2世のシグネットリング