11月の16日から24日まで臨時休業とさせていただいておりましたが、当ブランド、カントリージェントルマンは昨日11月25日より営業を再開致しましたので、ご報告致します。
上記期間中に頂きましたご注文に関しましては、昨日より随時発送を行なっております。お手元に発送のご連絡が届いていらっしゃらないお客様におかれましては、大変恐縮ですがもう少々お待ちいただければと思います。
今回はアメリカにて買い付けをしてまいりました。その中でいくつか面白いものを手に入れることが出来ましたので、少しだけこの場にてご紹介させていただければと思います。
ヴィンテージアメリカンフラッグ-dettra flag company-
こちらはアメリカのフラッグメーカーとして一時代を築いたブランド、dettra flag company(1920-1998)のヴィンテージフラッグです。

ここからはかなりマニアックなお話となってまいりますが、このフラッグの星の数を見ますと全部で48つとなっています。

アメリカの旗の星が州の数を表すということは皆さんもご存知のことかと思われますが、現在のアメリカは全50州からなる国(1959年8月21日に50州目としてハワイ州が加盟)となっています。
つまり、この旗は48州から49州になる前の期間(1912年2月14日から1959年1月2日の間)にしか作られていなかったことがわかります。
そのことから推定されるに、この旗は古ければ約107年から新しくとも約60年前のヴィンテージフラッグであると判断できるということです。
そしてこのdettra flag companyは、1847年から続く老舗のフラッグメーカーであったAnnin & Co.に買収(1998年)され、現在はもうこの世に存在しないフラッグメーカーです。

わざわざこのような長文で語ることではないのかもしれませんが、私はこのように歴史の中で忘れ去られようとしていた背景やストーリーを掘り起こすことが、この上なく楽しく、また嬉しく感じます。
さらにこのフラッグはクオリティも素晴らしく、60年前以上のものとは思えないほどの良い状態を保っています。赤と白の模様も、インクで印刷したものではなく一列一列しっかりと縫製されていることからも、アメリカのものづくりへの情熱を感じ取ることができます。

まだこのヴィンテージフラッグをどのように作品に落とし込むかは決めていないのですが、これまでに見たことのないような作品にできれば、と妄想を広げております。
アンティークデザイン”La Marquise"
次にご紹介するのが、Reed&Barton社が1895年に発表したアンティークデザイン、”La Marquise(ラ・マルキーズ)”のフォークです。

”La Marquise(ラ・マルキーズ)”は、Reed&Barton社に見初められたイギリスの敏腕デザイナー、Austin F. Jackson(1850-1906)によってデザインされました。
そもそもReed&Barton(1824年-2015年にLenox Corporation買収される)は、アメリカのマサチューセッツ州トーントンに拠点を置いていましたが、彼らは世界中から腕の立つデザイナーを捜し集めていました。<