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DIYはアメリカが本場の理由

更新日:2021年9月20日


アメリカのDIY

近年日本でも盛んにもてはやされるようになったDIY。日本でも”日曜大工”として、多くはお父さんが仕事が休みの日曜に、お母さんや家族にお願いされたり必要性に駆られて大工仕事に精を出す、という文化はありました。

しかし今日では必要性に駆られてというよりも、趣味として、またおしゃれなインテリアにしたいというような目的でDIYに情熱を傾ける方も多いようです。

ではこのDIYという言葉、日本で生まれたのでしょうか。

答えは”NO”です。そもそもDIYとはDo It Yourself(自分でやる)という文章の頭文字をとって作られた言葉です。

私たちがDIYをしようと思うとき、Google等でさまざまなDIY例を検索します。そのなかでもおしゃれだなと思うものは大抵アメリカを始めとする欧米諸国の事例が多いのに気づきます。

今回はそんなアメリカがDIYの本場たるゆえんを、日本とさまざまな面で比較をすることで考えていこうと思います。

 

理由:1 建物の価値基準の違い

アメリカの古い住宅

アメリカなど西洋諸国では、古い建物ほど価値があると考えられています。その証拠として、ヨーロッパでは都市の景観を守るために古い建物を壊さないための条例などが定められています。そのため100年を超える歴史的な建築物が現在でも多く残されているのです。

日本では、それとは逆に古い建物になればなるほど価値は下がっていきます。そのため古い建物はどんどん壊し、自分の建てたい建物を建てるという文化が形成されてきました。

このような価値基準の違いから、アメリカでは古い建物に住みながら、自分好みの暮らしをするために壁を塗ったり間取りを変えたりと、自分でアレンジしていくという文化が根付いていったのではないかと推察されます。

 

理由:2 地震頻度の差

火山大国である日本

日本は地震大国と呼ばれます。その理由は、日本が4つのプレート(太平洋プレート・ユーラシアプレート・北米プレート・フィリピンプレートの4つ)の境界上に位置しているため、世界でも有数の地震大国となったのです。これは同時に火山大国でもあることを示してもいます。

対するアメリカは、国土面積あたりの地震頻度は日本の1/50ともいわれており、耐震面での心配も少ないため、自分で倉庫や物置を作る程度であればそこまで頑丈なものでなくとも壊れる心配がなかったため、DIYが行いやすかったのではないかと考えられます。

 

理由3: 建築基準の差

厳しい建築基準の書類

これは地震頻度の差にも関係するのですが、日本では阪神淡路大震災などを経て世界でもトップクラスの建築基準を設けられています。そのため自分の手だけで大きな建物を建てることが非常に難しくなってきています。

アメリカの建築基準が日本のそれよりも甘いというつもりはありませんが、この基準の差がアメリカを本場たらしめる理由のひとつではないかと思うのです。

 

理由:4 供給面の充実