スカーフや日本の着物・半纏などのデザインを、独自の観点からアップサイクルするブランドがあります。
その名も【Dr.Collectors(ドクターコレクターズ)】。
彼らの作り出す作品やコンセプトには、私も多大な影響を受けています。今回は、そんな【Dr.Collectors(ドクターコレクターズ)】の歴史やルーツに迫ります。
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Dr.Collectors(ドクターコレクターズ)の作品
このブランドの作品の特徴を私なりに2つ挙げるとすれば、<インディゴ染め(藍染)>と、<日本の着物(半纏)>が挙げられます。
実際にいくつかコレクションを見ていきましょう。
まずは、日本の半纏のデザインに、デニム素材と彼独自のセンスをミックスさせたような作品です。

http://www.drcollectors.com/
パッと見は日本の半纏のようなどこか懐かしいデザインなのですが、その凝ったディティールと濃いインディゴの生地が、それを全く新しい服へと昇華させています。
次は、ビーズと荒縄を組み合わせたような、珍しいネックレス。

http://www.drcollectors.com/
全く違う素材を、ここまで自然に馴染ませてアクセサリーに落とし込む技量が、彼のデザイナーとしてのセンスの高さを感じさせます。
また、日本独自の技法(デザイン)も多用されており、こちらのデニムシャツには刺し子(日本古来の技法で、藍色の布に白い糸で模様をつける)のような模様が、デザインとして組み込まれています。

http://www.drcollectors.com/
和洋折衷という陳腐な言葉では言い表せないほど、彼らの生み出す作品には二つの文化がこれまでにないほど自然な形でミックスされています。
それこそが、彼ら【Dr.Collectors(ドクターコレクターズ)】の大きな魅力の一つと言えるでしょう。
【Dr.Collectors(ドクターコレクターズ)】の歴史
【Dr.Collectors(ドクターコレクターズ)】は、一人の男によって誕生しました。
それが創業者兼デザイナーである、Olivier Grasset(オリビエ・グラッセ)です。