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今回は、折に触れご紹介をしているヴィンテージ・アンティークアクセサリーからは少し趣向を変えて、
”ネッカチーフ”と呼ばれるネックウェアについて、お話しさせていただきます。
ハンカチ、バンダナ、スカーフと、首に巻くものは数あれど、あまりこのネッカチーフについて詳しくご存知の方は少ないのではないでしょうか。
そんなネッカチーフについて、知られざる歴史を紐解いていきたいと思います。
※ネッカチーフ 巻き方・結び方についてはこちらの記事をご覧ください。
ネッカチーフとは
特にイタリアを中心に、多くの大人のファッショニスタに愛されるアイテムが、ネッカチーフです。

ネッカチーフとバンダナ・スカーフの違いは、大きく2つあります。
まず一つ目はその形です。
バンダナは正方形、スカーフは長方形であるのに対し、ネッカチーフは三角形もしくはダイヤ型の形をしていることが多いネックウェアです。(もちろん正方形のものも多く存在しています。)

https://en.wikipedia.org/wiki/Neckerchief#/media/File:Four_scout_scarves.jpg
バンダナを首に巻く際、丸めてから首に巻きつけるかと思いますが、正方形を丸めているため布の厚みから首元に余計なボリューム感が出てしまいます。
しかしネッカチーフは三角形(つまり正方形の2分の1)やダイヤ型となっていることが多く、細く丸めやすく余計なボリューム感が出ないため、すっきりと首元を彩ることができるのです。
このため、現在では多くのファッショニスタたちに愛用され、Tシャツやワイシャツの間にワンポイントとして取り入れることが多くなっている、今注目を集めているネックウェアの一つになったのです。
そして2つ目の違いが、その実用性です。
ネッカチーフは制服の一部として使用されることが多く、どの組織に属しているのかを示す手段の一つとしても用いられることが多いものです。
これは後述しますが、現在でもネッカチーフが使われている場所があります。それはアメリカ海軍とボーイスカウトです。
彼らは自らの規律と勤勉さを示すために、制服の一部にこのネッカチーフを採用しています。そしてそれは時に止血帯になり、骨折した際の添木を固定するための包帯がわりにもなるのです。