みなさんこんにちは。カントリージェントルマンです。
ヴィンテージシャネルのように、最近ではヴィンテージという言葉が非常に人気を持ち始めています。
当ブランド、Country Gentlemanではヴィンテージのスプーンやフォークを素材として採用し、リメイク。ヴィンテージのスプーンリングやフォークバングルを制作・販売しております。
一目見てお分かりいただけるように、現代においてはほとんど使用する人はいなくなってしまった、富裕層・貴族に愛用された”銀食器”の煌びやかな輝きと、
非常に凝った造形が独特の魅力を放つヴィンテージフォークバングルとなっております。
今回は、そんなヴィンテージを愛する一愛好家として、ヴィンテージアクセサリーが持つ魅力に、独自の視点から迫っていきたいと思っております。
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シャネルのヴィンテージアクセサリーの歴史
そもそもヴィンテージアクセサリーとは
https://www.sweetromanceonline.com/Art_Deco_Geometric_Star_Silver_Ring_p/ol_r435.htm
ヴィンテージアクセサリーとは、簡単に言えば古いアクセサリーのことであるといえます。現在よりも数十年、古いものであれば数百年前のアクセサリーはとても人気がありそれ専門のコレクターがいるほど、多くの注目を集めています。
またヴィンテージアクセサリーと近い言葉として、アンティークアクセサリーという言葉もありますが、私はこの二つの言葉の間にはそこまでの意味の差はないように思っています。
では、このヴィンテージアクセサリーなるものが、ここまで人を惹きつける理由はいったいどこにあるのでしょうか。
語ることのできる歴史がある
私の考えるその理由のひとつが、ヴィンテージアクセサリーが過ごしてきた”歴史”です。
https://timeandtidewatches.com/friday-wind-down-january-29-2016/
たとえば、アールデコのリングの無機質なデザインは、1910年代ごろから人気を得始め、1920年代に最盛期を迎えました。
このアールデコのデザインは、それ以前に圧倒的な人気を誇ってきたアールヌーヴォーという有機的かつ複雑精緻なデザインに対する、ある種カウンターカルチャーのようにして生まれてきました。
また、アメリカで言えば1920年代ごろの女性たちがお手本としたのが、映画に登場する女優たちのファッションでした。
そのころの女優の中では、演技を阻害するようなジャラジャラとした複雑なデザインのアクセサリーよりも、きちんと手首にフィットするシンプルなデザインのものが好まれました。
アールデコのシンプルなデザインは、そのような女優たちの流行にもよって、当時非常に人気を博すようになっていったのです。
このように、”アールデコ”というたった一つのデザインからも様々な歴史のストーリーを含んでいることがわかります。
つまり、ヴィンテージアクセサリーとはそのものが生まれ、過ごしてきた歴史を身につけることに等しいといえるのです。
タイムスリップできる
ヴィンテージアクセサリーを身に着けることで、先ほどお話したような過去の歴史に思いを馳せることができます。
その時代にこのアクセサリーを身に着けていた人は、どんな人であったのか、そしてどんな歴史を潜り抜けて今自分の手に渡ったのか。
たとえば1920年代以前には、自分の耳に穴を開けて身に着ける必要があったピアスは、当時の上流階級には冷遇されていました。
http://www.rummypages.com/1920s-fashion-earrings/1920s-fashion.html
しかし1951年にイギリスのエリザベス女王がピアスを身に着けるようになると、人々のピアスに対しての見る目もがらりと変わり、多くの人がピアスを身に着けるようになりました。
つまり1920年代以前のヴィンテージピアスは、その昔世間の流れに逆らって自分のスタイルを貫くという、強い女性が身に着けていた可能性があるとも考えられます。
このように、つい昨日生まれたばかりのアクセサリーにはできない、”会話”ができるという点も、ヴィンテージアクセサリーのひとつの魅力といえるかもしれません。
オーラがある
これは実際にヴィンテージのアクセサリーを身に着けた人にしかわからない感覚かと思いますが、時代を超えてきたアクセサリーには、えもいわれぬオーラがあります。
https://tskies.com/the-origin-of-overlay-style-native-american-jewelry/
それがデザインからくるのか、素材からくるものなのか、はたまたキズからくるものなのかははっきりとは言い表せられませんが、手にしたときに感じるその重厚感や貫禄は、一朝一夕では身につけることはできません。
現代よりも圧倒的に激動の時代であったであろう、数十、数百年前にデザイナーがデザインし、その時々の熟練した職人の手によって生み出され、日々を精一杯生きた人々の手を経て、自分の下へとどいたアクセサリー。
自分に語りかけてくるようなそのオーラこそ、ヴィンテージアクセサリーを身につけるうえでの喜びといえます。
現代にはないデザインセンス
アールデコ、ベークライト、鉛ガラスやスワロフスキーなど、ヴィンテージアクセサリーの誕生にはその時代背景によって使用される素材やデザインが大きく異なりました。
たとえば1929年に起こった世界恐慌の影響により、多くの人が職を失い貧困にあえぐようになりました。そのため、より安価でも美しく着飾れるような安価な素材である鉛ガラスやビーズなどが多用されたアクセサリーが人気を博すようになりました。
https://www.retrowaste.com/wp-content/gallery/1940s-women-fashion-ads/women-jewelry-1940-01.jpg
また1945年まで続いた第二次世界大戦、それによって多くの人々が抑圧と我慢を強いられてきました。それに対して終戦後にはその抑圧を撥ね退けるようにして、様々な独創的かつ開放的なデザインが生まれていきました。
女性であればかの有名なクリスチャン・ディオールが発表した伝説的なコレクション、コーラルコレクションに代表される洗練された女性のスタイルや、当時戦争で装備品の素材として使用されてきたルーサイトと呼ばれるプラスチックが余っていたため、ネックレスやピアスなどの多くのアクセサリーにルーサイトが使用されました。
その時代を生きるデザイナーや職人は、その時々の世界に対して自分の持ちうる力をもって立ち向かってきました。
戦争が起こればより安価な素材を使ってデザインを行ったり、フラッパーやヒッピーなど生まれてくる新しい文化に対しても積極的に新しいデザインを投入していきました。
ヴィンテージアクセサリーを身に着けることは、そのような激動の時代を潜り抜けてきた、つまり時代を超えて受け継がれてきたアクセサリーを、自分がまた次の世代へと受け継いでいく、いわば”バトン”を手にしているともいえます。
このようないくつもの魅力が、ヴィンテージアクセサリーをヴィンテージアクセサリーたらしめているのです。
シルバーだけではないヴィンテージアクセサリー
ヴィンテージアクセサリーと言うと、シルバーやゴールドなどの貴重な金属のみで作られていると思われることも多いのですが、プラスチックで作られたヴィンテージアクセサリーも存在します。
そのうちの一つが、バッテリーバードと呼ばれるネックレスです。
1929年の世界恐慌により、それまでのネイティブアメリカンたちのシルバーアクセサリーを製作するための材料は、当時非常に枯渇していました。
その代替品として考案されたのが、身近にあった車のバッテリーや古いレコードなどを組み合わせて作ったサンダーバード、つまりはバッテリーバードだったのです。
現在でも一部のファッションフリークやコレクターたちから、非常に熱い視線でもって憧れられている、人気のヴィンテージアクセサリーです。
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カントリージェントルマンのヴィンテージアクセサリー
カントリージェントルマンではそんなヴィンテージアクセサリーに込められた一つ一つの歴史に想いを馳せながら、一つ一つ丁寧に作品を制作しています。
歴史的に深い背景を持つヴィンテージスプーンやバターナイフをアメリカから取り寄せ、スプーンリングやバターナイフバングルとして、新しい命を吹き込んでいます。
こちらは、Gorham社のMediciと呼ばれる力強いデザインがインパクトのあるスプーンリングです。
中央にはプレーンな持ち手部分のラインがあり、彫刻との対比が美しい魅力的な作品に仕上がりました。
こちらはRogers社製のヴィンテージバターナイフから制作したバングルです。アルハンブラ柄の美しい彫刻を楽しめる、ファッションの中でもワンポイントにできるアクセサリーとなりました。
その繊細なデザインから、女性への贈り物としても非常に喜ばれる人気の作品のひとつです。
このほかにも、カントリージェントルマンでは数多くの作品を制作しております。この機会にぜひ一度ご覧いただければ幸いです。
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