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世界的銀食器ブランドGorhamの歴史


銀食器の世界では、Tiffany&coやWallaceと並んで非常に有名なブランドが、Gorhamです。

日本ではあまりなじみのない方も多いことと思いますが、アメリカ政府がその品質を認めさまざまな場面でこのGorhamの製品を採用するなど、知る人ぞ知るブランドといえます。

カントリージェントルマンでは、そんな世界的なブランドであるGorham社製のヴィンテージスプーンをリメイクし、スプーンリングへと生まれ変わらせました。

世界的銀食器ブランドのGorham社製スプーンリング

Gorham社製ヴィンテージスプーンのスプーンリング

シンプルさの中に大胆さを併せ持つ美しいリング

今回はそのGorhamの知られざる歴史を紐解いていきたいと思います。

 

Gorhamの起源

Gorhamのスプーン

参考:https://www.ebay.com/itm/Gorham-Medici-Sterling-Silver-Teaspoon-s-6-No-Monograms/122091084112?_trkparms=aid%3D555018%26algo%3DPL.SIM%26ao%3D2%26asc%3D49893%26meid%3Dbfef9041208a47c8874d4d7d9555ae73%26pid%3D100005%26rk%3D2%26rkt%3D6%26sd%3D391621029112%26itm%3D122091084112&_trksid=p2047675.c100005.m1851

Gorham Silverの始まりは古く、1813年にまでさかのぼります。

Jabez Gorhamは銀職人としての修行を経たのち、ジュエリー作りを始めました。 その後1831年に、Jabez GorhamはHenry L. Websterと提携しGorham Silverを設立しました。(アメリカはロードアイランド州プロビデンスに設立)

そのころよく使われていたしろめ製(すずや鉛の合金)のスプーンに代わり、コインシルバーからスプーンを作り始めます。これが同社の主力商品となりました。そのほかにも櫛やジュエリーなども製作していたようです。

1842年にはアメリカ政府が自国の銀製品を保護すべく、他国からの銀製品へ関税をかけるなどしていたため、時流に乗り急成長していきました。その後1848年には、Jabez Gorhamは彼の息子であるJohn Gorhamに会社を売却しました。このJohn Gorhamによって、Gorhamは世界有数の銀製造工場へと成長していきました。

John Gorhamは、それまでの職人の技術に頼っていた生産方法に対して機械化された生産方法を導入します。そのほかにもデザインの改善や、製品ラインの拡大を行うなど着実に生産体制の拡充を推し進めていきます。

1852年、John Gorhamはヨーロッパの銀製品のワークショップや、それに携わる人々の仕事ぶりを見学し、熟練した職人やさまざまな専門家と話しました。

そして、自国アメリカの工場で働く人々をさらに訓練するために、イギリスでも最高デザイナー、George Wilkinsonを雇いました。 これにより、Gorhamの製品の品質は高まっていきました。その後1890年にはプロビデンスのアデレード・アベニューへ工場を移転しました。

Gorhamは非常に時流に恵まれていました。なぜなら1850年から1940年頃はもっとも銀製品が盛り上がっていた時代だったのです。

Gorhamの最も有名なデザイナーの一人であるWilliam C. Codmanは、1895年にChantillyデザインを制作しました。これはGorhamの銀食器のパターンで最も有名となっています。

1884年には、同社はニューヨーク市マンハッタンのLadies 'Mileショッピング街に店舗をオープンしましたが、1905年には同市のFifth Avenueビルに移転しました。

その後GorhamSilverは複数の企業により買収され、時には経営陣の同社に対する理解不足により品質が低下するなどの問題を抱えましたが、現在ではまた世界的にも高品質な銀製品を作り続けています。

 

政府からも高い評価を受けたGorham 世界的にも高い評価を受けていたGorhamは、ホワイトハウスにもその品質の高さを認められ当時行政当局などさまざまな場所でGorhamの銀製品を利用していました。

またエイブラハム・リンカーン第16代アメリカ合衆国大統領の妻メアリー・トッド・リンカーンは、1859年にホワイトハウスで使用するために印象的なティーセットを購入しました。 このティーセットは1957年にアメリカの首都であるワシントンD.C.の国立アメリカ歴史博物館に贈られました。

Gorhamの職人たちはまた、その彫刻技術の高さからアメリカ合衆国議会議事堂のなかにジョージワシントンの像を、またニューヨークのアメリカ自然史博物館を見渡すセオドア・ルーズベルトの像を制作しました。 このことからも、Gorhamの職人たちの卓越した技術力が認められていたことがわかります。

 

カントリージェントルマンの新作<Gorham Vintage Spoon Ring>

カントリージェントルマンではこのGorhamから1971年に発表されたMediciと呼ばれるパターンのヴィンテージスプーンをアメリカより取り寄せ、ヴィンテージアクセサリーを制作しました。

大胆なデザインが特徴のGorham社のMediciスプーン

Gorham社製ヴィンテージスプーンのスプーンリング

裏側には公式製品の証である刻印が

公式製品にのみ打刻されるMediciの刻印が

GorhamのMedici

参考:https://www.ebay.com/itm/GORHAM-Medici-Sterling-Silver-6-Teaspoon-02224/391621029112?hash=item5b2e6eacf8:g:W24AAOSwKOJYJkmE

歴史あるGorhamの美しく洗練されたデザインをお楽しみいただけるよう、リングにして販売するつもりです。 ぜひ、ご期待ください。

参考:https://en.wikipedia.org/wiki/Gorham_Manufacturing_Company

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