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ヴィンテージアクセサリーの歴史 ー1950年代ー


第二次世界大戦が終結し、世界恐慌による影響も日に日に薄れてきた1950年代。人々はそれまでの不安を振り払うかのように、よりカラフルできらびやかなアクセサリーを身にまとって街に繰り出すようになっていきました。

独自の観点で優れた作品を生み出し続けるカントリージェントルマン

Wallace社製ヴィンテージバターナイフバングル Sir Christoper

ヴィンテージ素材をリメイクし、新しいヴィンテージアクセサリーを生み出している当ブランド、カントリージェントルマンが独自の視点から、今回は1950年代に焦点を当て、当時の人々が愛したアクセサリーについてお話ししていきたいと思います。

ヴィンテージアクセサリーのメンズの歴史をご覧になりたい方は、こちらです。

 

1950年代とは

1950年代の女優のピンナップ

参考:http://time-was.com/2016/07/19/1952-fashion/

1940年代の暗い雰囲気は、1930年代から続く世界恐慌と、第二次世界大戦によってもたらされました。

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しかし第二世界大戦が終結し世界恐慌の影響が薄れて来ることで、徐々に経済も人々の生活も上向きに改善されてきました。

また、戦争が終わったことにより多くの素材が手に入りやすくなり、1940年代までの数少ない素材から何とかアクセサリーを作るという涙ぐましい努力からは一転して、贅沢な素材をふんだんに使用したアクセサリーが多く作られ始めました。

経済が上向きになるにつれ、女性たちの消費もどんどん増え始めます。この頃から世の男性たちはより高価なアクセサリーを女性に送る必要が出て来ることになるのです。

 

1950年代の女性のファッションスタイルとは

クリスチャンディオールのニュールック

参考:http://glamourdaze.com/history-of-womens-fashion/1940-to-1949

1950年代の特筆すべき点は、それまでの女性のファッションを一変させたディオールの伝説的なコレクション(コーラルコレクション,1947年に発表)でしょう。

当時42歳であったクリスチャン・ディオールは、戦時中の抑圧されていたスタイルをガラリと変え、女性らしいラインを強調させた”8ライン”と呼ばれるスタイル、通称”ニュールック”をこの世に誕生させました。

抑圧・我慢を強いられていた当時のファッション業界にこれが熱狂を巻き起こします。

ウエストをキュッと絞り、同時にミドル丈のフレアースカートが腰部を緩やかに見せてくれるこのニュールックは瞬く間にアメリカ女性の憧れの的となり、一気に流行の最先端へと躍り出たのです。

そんなスタイリッシュなスタイルに合わせるべく考案されたのが、イヤリング、ブローチ、リング、ネックレス、時にはブレスレットをセットで揃えるコスチュームジュエリーでした。

 

人気を取り戻した真珠の輝き

重ね付けされることが多かった真珠