
参考:http://www.luxury-insider.com/fashion-beauty/five-things-you-didnt-know-coco-chanel
その媚びない姿勢と、女性としての強い生き方を貫いた女性の憧れとして、今もなお多くのファンを持つココ・シャネル。
彼女が生み出したシャネルという圧倒的なブランドは、世界中の女性たちに広く人気を得ており、創業から100年以上を経てもなおその人気は衰えることがありません。
そんなシャネルの古い作品や商品は、時を経て現代に現れた作品として”ヴィンテージシャネル”の名を冠され、感度の高い人に熱狂的な人気を得ています。
今回はそのヴィンテージシャネルに注目して、お話していきたいと思います。
シャネルの登場

参考:http://zakupersi.com/promocja/darmowa-probka-perfum-chanel-no-5/
シャネルの創業は今から100年以上前の1910年にさかのぼります。その前年であった1909年にパリで帽子のアトリエを開設した彼女は、シャネル・モードという名前をつけた帽子専門店を開店しました。
その後帽子に限らず香水(シャネルの5番などの人気商品)、ドレスなどの様々な作品を生み出し続け、成功を収めます。
本格的に世間に認知されるようになったのが1920年代です。第一次世界大戦を経験した女性たちは、それまでの価値観を振り切るように独立した女性、強い女性像を求めていました。
そんなときに、シャネルが作り上げた女性像が”ギャルソンヌ”、つまりアメリカでの”フラッパー”と呼ばれるボーイッシュなスタイルだったのです。
1920年代に飛躍するシャネル
ボブカットでシンプルなラインのドレスに身を包み、タバコをくゆらせながら新しい文化を心から楽しむというフラッパー・スタイルは当時の女性たちにとってまさに求めていた女性像だったのです。
この頃の女性たちのイメージを見ることができる映画として最適なのが、「華麗なるギャツビー(2013)」「雨に唄えば(1953)」などでしょうか。
華麗なるギャツビーでは毎夜享楽的なパーティーを楽しむフラッパーたちが、雨に唄えばではシド・チャリシー(Cyd Charisse)が、タバコをふかしギャングを従え妖艶なダンスを繰り広げるシーンがそれぞれ描かれています。
特に雨に唄えばのダンスシーンは名優であり盟友のジーン・ケリーと競演しており、最高峰のダンスも楽しめます。
シャネルアクセサリーのデザインの歴史
さて、話を戻します。
シャネルのアクセサリーは、ティファニーなどのいわゆるハイブランドジュエリーとは異なります。シャネルのコスチュームジュエリーは擬似真珠や金メッキなどを多用し、価格を抑えて販売することができたために、本物を買うことができない人々に非常に人気がありました。
更なる人気獲得のため、シャネルは優れたデザイナーを発掘します。それがDuke Fulco di Vedura(デューク)でした。 Fulcoは繊維デザイナーとして、1927年頃Chanelですでに働いていました。
シャネルはすぐに彼の才能に気づき、彼に自分のファインジュエリーのデザインをするように命じました。これをきっかけとして、シャネルは彼をシャネルジュエリーのヘッドデザイナーとして任命。彼はこのポストを8年間勤めることになり、1920年代のシャネルのジュエリーの一時代を築き上げました。
彼とココ・シャネルの代表的な作品としてよく知られているのが、”シャネル・マルタ・クロス・カフス”でしょう。