top of page

ヴィンテージアクセサリーの歴史 メンズ編 1940年代


1940年代の男性はカッチリとしたスーツと様々な小物を駆使してファッションを謳歌していた

https://thefashiontag.com/men-fashion-retro-looks-1940s/

アクセサリーといえば女性が身につけるもの、というイメージが多いのですが、男性はアクセサリーを身につけていなかったかといえば、そうではありません。

男性には男性の、必要不可欠な持ち物がいくつもありました。

リメイクアクセサリーとして人気を博しているヴィンテージバングル

Wallace社製ヴィンテージバターナイフバングル -Grand Baroque-

ヴィンテージ素材をリメイクし、新しいヴィンテージアクセサリーを生み出し続ける当ブランド、カントリージェントルマンが独自の視点で、1940年代の男性が身につけていたアクセサリーについて、ご紹介していきたいと思います。

※ちなみに今回はアメリカの1940年代をテーマに考察します。

<関連記事>

ヴィンテージアクセサリーをメンズ視点で考える

 

1940年代とは

1940年代のアメリカは、1929年の10月24日に始まったとされる世界恐慌と、1939年からおよそ6年間続くことになる第二次世界大戦によって、非常に苦しく暗い年代ともいえます。

人々は経済的な面と、生命を脅かす戦争という2つの面で日々戦っていました。

しかしそんな暗い雰囲気の中で、彼らは明るい未来を夢に描き様々に着飾って街を歩きました。

 

代表的な男性のアクセサリー:腕時計

クラシックスタイルのヴィンテージウォッチ。革ベルトが好まれていた

https://www.pinterest.jp/pin/406238828868439257

男性が身につけるアクセサリーとして代表的なものが、腕時計でしょう。現代においてはロレックスやパテックフィリップなど、芸術作品とも呼べる腕時計が人気を博しています。

1940年代の時計事情はといえば、ほとんどの男性が腕時計を身につけてはいましたが、まだ懐中時計を愛用する人もいたようです。

そもそも腕時計が一般的な市民権を得たのが、第一次世界大戦時に採用されたトレンチウォッチ(trench watches)が始まりとされています。

今まで、男性が戦闘中に時間を調べるためには懐中時計を取り出す必要があったため、敵に攻撃させる隙を与えてしまっていました。

その隙をなくすために開発されたのが、塹壕の中で武器を構えたままで時間を見ることができる腕時計でした。ちなみにトレンチウォッチのトレンチとは、塹壕を意味しています。