新作入荷第3弾 ヴィンテージフォークバングル入荷のお知らせ

更新日:1月26日

思わず誰かに語りたくなる、そんな歴史や背景をその身に秘めたヴィンテージアクセサリーたち。


今から50年〜100年以上前に発表・制作された銀食器などから、これまでいくつものヴィンテージバングルを制作してまいりました。


今回、また違った背景・歴史を持つヴィンテージバングルを多数入荷致しましたので、一つ一つの歴史を味わいながらご紹介させていただきます。

ヴィンテージフォークバングル<Berain>

ヴィンテージフォークバングル<Berain>

ヴィンテージフォークバングル<Berain>


1907年に発表されたこのBerainというフォークのパターンは、今からなんと約113年前のデザインです。


"Berain"という単語は明確な意味が示されておらず、またこのBerainに関するデザインのモチーフがなんだったかという記録も判然としません。


ここからはあくまでも私の推察ではありますが、1900年台初頭という年代、このデザイン、そして"Berain"という名前から考えるに、


このデザインは”Jean Berain the Elder”という17世紀のオランダ生まれのパリの彫刻家・図案家と、なんらかの関係性があったのではないかと考えられます。


具体的には、以下が私なりの推察となります。


<年代>

1900年台はアール・ヌーヴォーと呼ばれる美術運動が盛んな時期であり、有機的なモチーフ(植物・生物)や、華麗で優雅なモチーフが人気であった。


<デザイン>

幾何学・植物の紋様が多用されており、アラベスク模様に近しい雰囲気を感じられる。


<Berainという名前>

ジャン・ベラン・ザ・エルダー(Jean Berain the Elder)はフランスの装飾芸術に新風を吹き込んだ中心人物のひとりとして、華麗で優雅なスタイルを得意としていた。


これらから考えるに、このデザインは彼となんらかの関係性があったのではないかと思いついた次第です。(あくまでも私の推察に過ぎませんが)


ちなみにこちらは彼がデザインしたとされる小さな机の上に描かれた紋様です。

Jean Berain the Elderがデザインした机

円、直線、曲線が折り重なって生み出される特徴的なデザインは、彼の影響を感じずにいられません。

左右対称の有機的な曲線とモチーフが魅力

ちなみにこのフォークが制作されたブランドはR. Wallace & Sons Manufacturing Companyですが現在ではWallace Silversmithとして知られています。


Wallaceの名を持つ社名は複数あり、実は以下のような社名の変遷を辿っています。


・R. Wallace & Company (1855-1865)

・Wallace, Simpson & Company (1865-1871)

・R. Wallace & Sons Manufacturing Company (1871-1956)

・Wallace Silversmiths, Inc. (1956-現代)


前置きが長くなりましたが上記のような背景はもちろんのこと、複雑でありがならも一定の美しきリズムを持つこのヴィンテージフォークは、


バングルに仕立てたことでさらにそのダイナミックな陰影を楽しむことができる、ヴィンテージフォークバングルとして生まれ変わりました。


サイズは手首周り16.5cm〜17.5cmの方に身につけていただける大きさとなっており、重さは約36gとしっかりとした重量感も楽しめる逸品となっております。


さらに、持ち手部分には当時の富裕層が職人に彫り込ませたモノグラムと呼ばれる刻印が刻まれております。

ヴィンテージの証であるモノグラム

ある意味では一つのヴィンテージの証として、このモノグラムはBerainをより一層味わい深いものにしてくれています。


ヴィンテージフォークバングル<Berain>