ヴィンテージアクセサリーの歴史 ー1940年代ー


1940年代のティファニーのヴィンテージブローチ

参考:https://ny57.com/products/vintage-tiffany-co-ruby-and-diamond-pin-brooch-fur-clip-pendant-20k-value

シックであり、またゴージャスでもあるヴィンテージアクセサリー。その魅力に、現代の人々の多くが夢中になっています。

大量生産で作られたものもあれば、一点ものの非常に希少価値の高いヴィンテージものも、その種類は非常に多様性に富んでいます。

今回はそんなユニークなヴィンテージの中でも、1940年代のアメリカに焦点を当てて知られざる歴史を紐解いていきたいと思います。

<関連記事>

ヴィンテージアクセサリーの歴史ー1930年代ー

ヴィンテージアクセサリーの歴史ー1950年代ー

1940年代とは

この年代の大きな出来事といえば、「長引く世界恐慌の影響」「第二次世界大戦」でしょうか。

1929年の10月24日にアメリカはニューヨークの市場で株価が大暴落したのをきっかけとし、世界はひどい不況に陥りました。 その影響は非常に大きく、1930年代は暗黒の年代として語り継がれるほどでした。

また、1939年からおよそ6年間続いた第二次世界大戦が、アメリカの経済を非常に苦しめることになりました。

人々は不安や恐れを抱きながらも、きっと来るであろう明るい未来を見つめながら、日々を過ごしていました。そんな中で、様々なジュエリーが作られていきました。

1940年代のアクセサリー

1940年代の人気女優

参考:https://www.pinterest.jp/pin/359584351477460362/

お話ししたように時は1940年代。戦争が始まると国は兵器や戦争用の装備品の制作のため、大量

金属と大量の労働者を必要としました。そんな中でも人々は希望を絶やさぬよう、逆に明るく派手なアクセサリーを好むようになりました。

美しいアクセサリーを身につけることで、日々の不安に打ち勝とうとしたのです。

しかしアクセサリーに使用されるべき金属や素材はことごとく戦争のために消費されていきました。そのため、その代用品として木材やガラス、プラスチックや養殖の真珠やスターリングシルバー、チタンやフェイクのストーンなどの安価かつ容易に手に入る素材を使用したアクセサリーを制作するようになっていきます。

またアクセサリーの制作も簡単ではなくなりました。多くの工場は装備品などのために使用され、熟練した職人たちはその技術力の高さから多くが装備品の制作のために駆り出されたためです。

そこで代わりにアクセサリーを制作することになったのは新米の職人たちでした。彼らは急激に腕をあげ、多くの優れた作品を世に送り出していきました。ちなみにその中には移民の職人たちも多く含まれていました。

アクセサリーの素材

その頃の男性のファッションはといえば、とてもシンプルなものでした。それと逆行するかのように、女性たちのファッションはエレガントでカラフルなものになっていきます。

そのため、女性たちのファッションに負けないような大ぶりで美しい装飾が施されたアクセサリーが流行していきます。

大ぶりなゴールドのアンティークのイヤリング

参考:https://www.artfire.com/ext/shop/product_view/PrettyJewelryThingsStore/5623665/monet_ribbon_flower_clip_on_earrings_gold_tone_vintage_1940_large_open/vintage/jewelry/earrings

また1940年代は金メッキも非常に流行した年代でもあります。安価な金属の上に、薄い膜となった金を貼り付けることで、その安価さを微塵も感じさせない芸術品のようなネックレスやイヤリング、リングが作れられていきました。

金メッキと並んでこの時代に人気の素材となったのがプラスチックでした。それまでは一般的にセルロイドが使用されていましたが、熱に弱く発火の危険性があることから、それに代わる新素材として誕生したのが「ベークライト」と呼ばれる人工のプラスチックでした。

ベークライトはそれまでのプラスチックと違い安価・安全・加工しやすいという利点があるため、ジュエリー界でもその人気は一気に高まり、多くのベークライトアクセサリーが誕生しました。