多くを語らずともその魅力は伝わる。しかしながら語らずにはいられない歴史を持つ、特別なヴィンテージフォークバングルの登場です。
世界的銀食器ブランドGorhamが1894年(126年前)に発表したのが、この”Imperial Chrysanthemum”です。
”Imperial Chrysanthemum”は直訳すれば”皇帝(皇后)の菊”となり、いかにも荘厳なこのデザインにしっくりと馴染む名前が付けられています。
デザイナーはWilliam C. Codman(1839-1921)が担当しています。
このWilliam C. Codmanはイギリス生まれで、そのキャリアは銀細工師としてではなく、ゴシックリバイバル最盛期に教会などのデザインを担当することから始まりました。
当時流行していた建築様式、新古典主義建築とは異なり、古き良きゴシックを取り戻そうとしたゴシックリバイバルスタイルを得意とした彼は、
1891年にGorhamが教会設計の部門を開設した際、William C. Codmanの類稀なるデザインセンスに彼らが惹かれ、彼をチーフデザイナーとして雇ったことから、銀食器のデザインに本格的に携わることになります。
そんな彼がGorhamに1891年に雇われてから3年後にデザインしたのが、こちらの”Imperial Chrysanthemum”なるパターンです。
彼らしい非常に装飾的なデザインは、このパターンに非常に豪華絢爛な印象を与えることに成功し、そこかしこに配置された美しい菊は見るものの目と心を楽しませてくれます。
素材はもちろんスターリングシルバー(純度92.5%の銀)で作られており、約37gとずっしりとした銀の重みが感じられるバングルとなりました。
表から裏、持ち手から挿す部分まで、細部まで抜かりなくデザインし尽くされたこちらの”Imperial Chrysanthemum”からは、彼のデザインに対する深い愛情がひしひしと伝わってくるようです。
さらに特筆すべき点として、持ち手部分の裏側には”1902”という彫刻(モノグラム)が、表面には”g”のモノグラムがそれぞれ彫り込まれております。
このモノグラムとは、当時貴族や富裕層しか持ち得なかった高価な銀食器へ、自らのイニシャルや購入した年などを彫金師に彫らせることが流行したものであり、「1902年にgと名のつく富裕層もしくは貴族」が保有していたということが推察されます。
何かとシンプルなものが重宝される現代において、異質にも思えるほどの凝った作りのこのヴィンテージフォークが、圧倒的な存在感を誇るフォークバングルへと生まれ変わりました。
現時点では1点限り、そしてサイズも手首まわり16.5cm限定で制作されましたこちらの逸品を、是非この機会にお試しいただければと思います。
※Gorhamの製品であることを示すマークが内側に配置されております。安心してご検討くださいませ。
※経年変化による小傷や汚れがございます。クリーニングを施してはおりますが、その点あらかじめご了承ください。
※注:こちらのバングルはお手首周りが16-16.5cmの方にのみご着用いただけます。それ以外のサイズの方は、ご購入の前にお問い合わせくださいませ。
Gorhamヴィンテージフォーク"Imperial Chrysanthemum"
材質:スターリングシルバー(シルバー925)
素材:Gorham社 ”Imperial Chrysanthemum”
重さ:約37グラム
幅:最広部分→約2.5cm、最狭部分→約0.5cm
厚み:約0.2cm
サイズ:お手首周りが16-16.5cmの方にのみご着用いただけます。それ以外の方はご購入前に一度お問い合わせください。