こちらの作品は、世界的な銀食器ブランドとして名を馳せたGORHAM社(エイブラハム・リンカーンの夫人も使用していたとされています)が、
今から約149年も前の1872年に発表した、"Corinthian"と呼ばれるパターンのスプーンから制作された、ヴィンテージスプーンリングとなります。
決して華美ではなく、それでいて高級感を持つこの佇まいからは、当時のデザイナーの高い美意識を感じ取ることができます。
この"Corinthian"をデザインしたのが、当時実力派デザイナーとして名を馳せた、George Wilkinson(1819-1894)でした。
彼の素晴らしい作品は、インディアナポリス美術館に収蔵されるほどの高品質のものばかりであり、その作品からは彼の持つ美意識をそこかしこに感じ取ることができます。
そんな彼がデザインしたスプーン、この"Corinthian"には「華麗な」や「(古代ギリシャの)コリント式」といった意味合いが含まれています。
ちなみにコリント式とは、古代ギリシャの建築様式の一つであり、アカンサスと呼ばれる植物の葉や、細身の柱身が特徴の美しいデザインとなっています。
おそらくは彼もこの美しい建築様式にインスピレーションを感じ、一つのパターンへと落とし込んだのではないかと考えられます。
今回は極力この美しいデザインを邪魔せぬよう、スプーン一つを丸ごと加工したヴィンテージスプーンリングへと仕立てました。
目を惹く繊細な装飾部から、丸みを帯びた持ち手部分とのコントラストが楽しめる大人のためのヴィンテージリングとなっております。
サイズは13号から23号まで調整させていただくことが可能となっており、素材はもちろんスターリングシルバー(純度92.5%の銀)製となっております。
※画像は13号のものとなり、サイズが大きくなるにつれ持ち手部分の端が中央に寄ってくるイメージとなります。詳しくはお尋ねくださいませ。
さらにこちらのスプーンの持ち手部分先端には、ヴィンテージの証とも言える”モノグラム”が彫り込まれております。
モノグラムとは、刻印を意味しており、当時富裕層や貴族などしか買うことができなかった銀食器に、自分の名前や家紋などを彫金師に彫り込ませることが流行したことに端を発しています。
こちらのヴィンテージスプーンには”P”の文字が手彫りで彫り込まれております。
このように美しいデザインも、そしてそれを手で彫る事のできる職人は現代においては希少であり、その点から見ても非常に魅力的な作品となります。
限定3本のみの入荷となっておりますので、この機会にぜひお試しをいただけますと幸いです。
※本作品はヴィンテージ品となります。クリーニングを施しておりますが、経年変化や激しい着用環境により微細な小傷等が多数見受けられます。
その点につきまして、またヴィンテージの特性をご理解いただける方のみご購入くださいませ。
ヴィンテージスプーンリング"Corinthian"
素材:スターリングシルバー(純度92.5%の銀)
重さ:10g
サイズ:13号から23号までの方であればご着用いただけます。(それ以外の方は一度お問い合わせくださいませ。)
厚み:最大約2mm
幅最大:約2.4cm
幅最狭:約0.3cm